Underground / Thelonious Monk




本日は「Underground」、1967年、1968年の録音です。

コロンビアでのコンボ作品は本作が最後です。

本作は、ピアノトリオ、チャーリー・ラウズを加えたカルテット、
そして、ヴォーカルのジョン・ヘンドリックスを加えたカルテットと、
何気に色々な編成が入っています。

ピアノトリオのメンバーは、1964年からのレギュラーメンバーであり、安定感があります。
そのうえ、ベーシストのラリー・ゲールズは、ボーイングをやったりと、自分のやりたいこともやっています。

曲ですが、全7曲中
8曲がモンク作曲、
1曲がスタンダード。
この時期にしては珍しく(?)新曲が多い。
2曲目"Ugly Beauty"、3曲目"Raise Four"、4曲目"Boo Boo's Birthday"、6曲目"Green Chimneys"は、本作が初出と思います。
(全モンク作品を詳細にチェックしたわけではないので、間違っていたらごめんなさい)

上にレギュラーバンドであり、安定感があると書きましたが、
一筋縄ではいかない新曲は大変だったようです。

2曲目"Ugly Beauty"は、5テイク目が採用。
アドリブの回し方は、
ラウズ(ts)→モンク(p)→ゲールズ(b)→ラウズ(ts)→ゲールズ(b)→ラウズ(ts)
このテイクも、モンクのピアノソロの後、恐る恐るベースソロが入ります。
最初は、大丈夫かなぁと不安になりますが、ベースソロの調子がどんどん上がっていき、モンクのバッキングでも盛り上がり、ベースソロが終わります。
これで後テーマで終わりかなと思ったら、
ラウズがまた恐る恐る入る・・・
その後も、またまたベースソロがあり
そしてまたまたラウズのアドリブがあり
やっと後テーマといった感じです。
モンクから何か指示があったのか、後テーマに行くタイミングを皆が逃したのか、ちょっとスムーズじゃない雰囲気が漂います。

そして、モンク作曲の中でも特に面白い曲、4曲目"Boo Boo's Birthday"
AAB進行なのですが、A:8小節、B:5小節、
コード進行も複雑です。
この曲は、11テイク目が採用されています。
モンクがなかなか納得せずに録り直したんだろうなぁと勝手に想像。
ちなみに本作とは全く関係ないですが、ジョー・ヘンダーソンが本曲をライブでやってたのはさすがだなぁと思いましたね。

テンションが高いのは、7曲目"In Walked Bud"
ヴォーカルのジョン・ヘンドリックスがめちゃめちゃ盛り上げます。
よく聴いたら、リズム体は他の曲のテンションとあまり変わらないんですが、
ジョン・ヘンドリックスのテンションで曲全体のテンションが底上げされているようです。

個人的な好みですが、ラリー・ゲールズの演奏姿が好きです。
普段はめちゃ真面目な感じが漂っています。
これほどの真面目感はなかなか他のジャズマンでは感じません。
それでいて自分のソロの時は何となく静かにエモーショナルな感じが出ててカッコイイ。
あと、大きめのメガネもイイです。



Thelonious Monk (p)
Charlie Rouse (ts on-2,4,6)
Larry Gales (b)
Ben Riley (d)
Jon Hendricks (vocals on-7)



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