Criss-Cross / Thelonious Monk



本日は「Criss-Cross」、1962年の録音です。

セロニアス・モンクは、前作「Monk's Dream」より、大手レコード会社である
コロンビアに移籍しました。
コロンビアには、1968年発売の「Monk's Blues」まで在籍します。

本作は、コロンビア移籍、2作目です。

コロンビア時代は、相棒のテナーサックスのチャーリー・ラウズを加えた
カルテットの録音ばかり。
本作も例に漏れず、ラウズを加えたカルテットです。
また、この時代は新曲もほぼ無く、以前に発表した曲の再演です。

曲は全9曲中
7曲がモンク作曲、
2曲がスタンダード です。
やはり、新曲が無い。

曲にしても、編成にしても、コンセプトにしても新鮮味はあまり無いです。

なんだか、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、
今度は、本作の良い点を書いていきます。

このメンバーは、1960年「Monk in France」からのメンバーであり、レギュラーバンドとしての経験が豊富で、サウンドに安定感があります。
ドラムの自然なフィルインは聴いていて気持ちが良いです。
またテナーサックスのチャーリーラウズは、さらに前の1959年から録音に参加しており、モンクの曲に自然とフィットしています。

モンク作品にときどき聴かれる、サイドマンの音楽的な混乱のようなものも本作では全くなく、安心して聴ける、聴きやすい作品です。

2曲目"Tea for Two"では、モンクがリラックスして弾いているのが感じ取れます。
モンクからは、緊張感を感じることが多く、リラックスを感じる演奏はあまりありません。
そういう意味で、なかなかレアな演奏だと思います。
無邪気さがあり、可愛らしさすら感じるところもあります。
気分次第で、ストライド奏法で弾いてみたりと、なかなか楽しい演奏です。

本作を聴いて感じたんですが、4曲目"Eronel"では、テナーサックスで吹くにはテーマ部の音域が高すぎる感じがしました。
「Genius of Modern Music: Volume 2」では、本曲をアルトサックスで演奏してますので、その印象が強いのかもしれません。

全体的に完成度の高い作品です!



Thelonious Monk (p)
Charlie Rouse (ts)
John Ore (b)
Frankie Dunlop (d)



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