Thelonious Himself / Thelonious Monk




本日は、「Thelonious Himself」です。
1957年、リバーサイド4作目、
個人的には、モンク作品の中で一番聴く前に身構える作品。

モンクのソロピアノ作品は多くありますが、
その中でも、特に評価が高い作品です。
(1曲トリオ編成が入っています。)

自分は、
「Solo (on Vogue)」
「Thelonious Himself」(本作)
「Thelonious Alone in San Francisco 」
「Solo Monk」
と持っており、どれも違う魅力がありますが、
何気に「Solo (on Vogue)」を一番聴いているかもしれません。

そんな中、本作は、特に感傷的、センチメンタルな作品。

モンクは、ソロピアノというフォーマットでは、共演者からの音楽的制約がなくなり、より自由に演奏できるという旨の記事を以前書きましたが、
本作は、タイムレスといいますか、ビート感も自由です。

ルバートとインテンポを行き来し、フレーズの区切りにアルペジオが入ります。

テンポが自由であり、フレーズの溜めや、十分な間、そしてダイナミクスがより加わり、原曲のメロディがより引き立ちます。
これが、センチメンタルな要素につながっていると感じます。

しかしそれだけでなく、予期せフレーズの寸断、
テンションノートやアボイドノートが近いインターバルで響く音塊などで
センチメンタルな要素だけでなく、高い緊張感も持続します。

曲構成は、
オリジナル3曲
スタンダード5曲 です。

正直、スタンダード多いなぁという印象。
こんなにスタンダードが占めているなんて気づきませんでした。

スタンダードを完全にモンク色に染めており、
オリジナルの曲と遜色無い個性的な演奏になっています。

1曲目より"April in Paris"
メロディをよく聞くと、あの曲かというのが浮かんできます。
カウント・ベイシーが有名ですよね。
もともとブロードウェイミュージカルの曲だけあって
ゴージャスで洗練されている、なんだか社交界というイメージです。
(バラエティ番組の「すべらない話」などでも本曲はBGMで使われてますね)

しかし、モンクが演奏すると、派手さは排除されて、
モンクの音楽になります。
この個性、オリジナリティが素晴らしい。

モンクの弾くぎこちなくも美しいメロディを特に聴くことができる作品。



Thelonious Monk (p)
John Coltrane (ts on-8)
Wilbur Ware (b on-8)




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