Brilliant Corners Thelonious Monk




本日は、「Brilliant Corners」です。
1956年の録音、リバーサイド3作目。

本作が、モンク作品の中で最初に買ったCDで、内容が好きなのは当然ですが、思い入れも強い作品です。

とにかく、タイトルトラックでもある
1曲目の"Brilliant Corners"の存在感が非常に大きい。
録音現場でも混乱を極めた一筋縄ではいかない曲です。

本曲は、1コーラス目はミドルテンポ、
2コーラス目がダブルテンポになりアップテンポです。
この2コーラスが1セットになっています。

小節も変わっていて、ABA'進行、
A:8小節、B:7小節、
そして A'が複雑極まりない。
1コーラス目のミドルテンポでは、7小節ですが、
2コーラス目 アップテンポ:7小節 + ミドルテンポ:1小節
だと思います。
(A'は、7小節と書いてある記述も随所にあります、正確にはアドリブ時は上記だと思います)
A'のところがなんじゃこれという感じなんで、
アドリブの最初はソリストのフレーズで頭を合わせている感じ。
この曲は、25テイク録ったとの記録もあり、(モンク以外の)演奏者にとっては大変厳しい曲になったようです。
実際、過去に何度も共演しているオスカー・ペティフォードは、本曲でモンクといざこざがあったみたいで、以後の共演もなく、後日録音の5曲目"Bemsha Swing"でも参加していません。

録音は大変だったようですが、
曲はというと、めちゃくちゃにカッコイイ。
最初聴いた時の、驚きと、ジャズの凄さに度肝を抜かされた気持ちを憶えています。

ミドルテンポのときの重厚で重々しく緊張が張り詰めた雰囲気、
そこからアップテンポになると急かされてるような焦ってるような、
だけど適当感、(言い方は悪いですが)不誠実感があり
フラストレーションから解放されたような快感があります。


3曲目は、"Pannonica"
本曲は、ジャズ界に大きく貢献されたパノニカ夫人からきています。
モンクの多大な後援者でもあり、最晩年はパノニカ夫人宅で過ごしました。
過去の映像で、パノニカ夫人がモンクの近くでうれしそうに笑っているのが確認できます。
見ているこちらも嬉しくなるような微笑ましい映像です。

パノニカ夫人は、ロスチャイルド家の一員なんだそうです。
(参照元:Wikipedia English)
ちょっとした都市伝説好きの私にはゾクゾクっとくるワードですね。

穏やかで優しく品がある、映像でみたパノニカ夫人の雰囲気そのままの曲です。
モンクがめずらしくチェレスタを演奏しています。
独特の浮遊感と優しさが加わっています。

5曲目は、"Bemsha Swing"
マックス・ローチがティンパニを使い、
またトランペットも入ったことで華やかな音も加わり
ダイナミクス、躍動感溢れる、最後にスカッとなれる曲。

1999年にグラミー殿堂入りしたりと何気に誉れ高い作品。



Thelonious Monk (p,celeste on-3)
Ernie Henry (as on-1~3)
Sonny Rollins (ts on-1~3,5)
Oscar Pettiford (b on-1~3)
Max Roach (d,timpani on-1~3,5)
Clark Terry (tp on-5)
Paul Chambers (b on-5)




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