Thelonious Monk Plays Duke Ellington



本日は、「Thelonious Monk Plays Duke Ellington」

1955年、レコード会社をプレスティッジからリバーサイドに移籍した一作目。

私は、リバーサイド時代のセロニアス・モンクが一番好きです。
コンセプト、アイディア、編成などのバラエティが多種多様であること、
そして、モンクのキャバレーカード失効が1957年解除され、コルトレーンやジョニー・グリフィンを従えての圧倒的なライブパフォーマンスは魅力です。


本作のデューク・エリントン曲集という企画は、
リバーサイドの設立者、プロデューサーのオリン・キープニュースから提案されたもののようです。

始めに断っておきますが、
私は、ビックバンド等、大編成の音楽は基本聴きません、あまり聴いたことがありません。
ですから、デューク・エリントンのビックバンド作品もあまり聴いたことがないですが、無いなりにいろいろ書いています、ご了承を。
(デューク・エリントンはコンボの「Money Jungle」とか「This One's for Blanton」をよく聴きます)


1曲目は"It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)"
超有名曲ですね。
アドリブでは、ピアノとベースが交互に何度か繰り返されるのがアイディアが面白いです。
オスカー・ペティフォードの歌心は素晴らしい。
本曲の構成は、AABA進行となっていますが、
B(サビといえばいいでしょうか)の部分をモンクは結構メロディ崩して弾いています。
本作のインパクトが強すぎて、私はいまだに原曲のB部分のちゃんとしたメロディは分かりません。

本曲のデューク・エリントンのビックバンドでは、
大人数ならではのダイナミクス、ドラマ性、エンターテインメント性のようなものを感じました。

しかし、本作のモンクの演奏では、そういったものを全く感じません。
いつものピアノトリオという感じで、
デューク・エリントンの曲のメロディやコード進行などは尊重しつつも、自分のスタイルを貫く演奏はやはりカッコイイ。
この姿勢は、この曲に限らず、本作全体でいえます。

2曲目"Sophisticated Lady" こちらも有名曲。
モンクらしいパーカッシブで音の粒がはっきりとしたピアノ。
バラードですが、いつものぎこちなく無邪気な感じが良いです。

3曲目"I Got It Bad and That Ain't Good"
前半は、美しいピアノソロ、テンポはルバートでじっくりメロディを弾きます。
モンクらしからぬ(?)上品で落ち着きも感じます。
この雰囲気は7曲目"Solitude"からも感じます。
この上品さは、曲の持つ雰囲気からくるものか、コード進行からくるものなのか、興味は尽きません。


5曲目は、"Mood Indigo"
素朴であり、温かく、古き良きアメリカ感があり、
デューク・エリントンの作曲の中でも大好きな曲のひとつです。
アドリブでは、テーマのメロディを崩しながらも、フレーズを発展させるモンク節が聴けます。

8曲目は、"Caravan"
とにかくアレンジがカッコよすぎます。
反復するベースパターンとそれにのっかるピアノバッキング、エキゾチックでゾクゾクします。

デューク・エリントンの曲の良さと、モンクの個性が混在した作品!



Thelonious Monk (p)
Oscar Pettiford (b)
Kenny Clarke (d)



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