Live at Birdland / Lee Konitz




クールジャズの巨匠、リー・コニッツの2009年、ライブ盤。

リー・コニッツに加え、
こちらも大御所のチャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン、
そして中堅・ベテランのブラッド・メルドーという重厚なメンバー。

曲は、全曲スタンダードです。


本作は、全体を通して、抑揚、起承転結があまりなく、一本調子な雰囲気。

リー・コニッツの印象は、抑揚がなく、フレーズもスタイルも無機質で、魅力がよく分からず、ちょっと苦手でした。

10年くらい前にリー・コニッツの有名作、「Subconscious-Lee」を聴いた時も、なんかよくわからんなぁという印象で、本作も長い間、棚に眠っていました。

今回改めて聴いてみたら、やっぱりよく分からない・・・

分からないなりに、今回聴いてみた印象を書いてみます。


まず、ビートが定型ではない場面が多く(特にアドリブ時)、
チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンのビートのシンクロが低い。
ヘイデンのベースとモチアンのライドorハイハットシンバルが合ってない時間が長いです。
お互い独立したビートで高い緊張感があります。

このビートに乗り、リー・コニッツがサックスを吹いていきますが、
吹き始めのタイミングから独特で、フレーズに使用するスケールも独特であり、捉えどころがありません。
サックスの音色は芯が曖昧で、浮遊感があります。
上述しましたが、抑揚がなく、無機質といったら言い過ぎかもしれませんが、エモーションの表出を極力抑制した演奏。

そんな中でのブラッド・メルドー、
こちらは、リー・コニッツとリズム体とをバッキングにてつなぎ合わせているような印象。

フレキシブルで複合的なリズム・ビート、
そして、リー・コニッツの浮遊感のあるトーン、エモーションを抑制したスタイルにより、緊張感の高い状況が続きます。

こんな中、原曲のメロディがぱっと聞こえてきたり、
エンディングで 2-5-1 コード進行などで完結すると、
ホッとするというか、安心します。

長時間の緊張とふとした瞬間の緩和が、本作の魅力かなと感じました。




Lee Konitz (as)
Brad Mehldau (p)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (d)




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